金城 博美 展
令和5年1月7日(土)~1月15日(日)
11:00~18:30 水曜定休
金城博美在廊日 1/7(土)、8(日)、9(月)、10(火)
- ごあいさつ -
やきものに限らないこととは思いますが、何かしらの作者さんの「伸びしろ」は、新旧を問わず同業他者のものを、どれだけ“自腹で買う”か、という要素が相当に大きな指標です。買わないということは、即ちそのことには興味がない、ということなのです。当然、お客様方には無関係なことですが、この極めて簡明なことに気付かない作者も業者も少なくありません。生業の対象自体に興味が無くとも罷り通るのは現代陶芸くらいのものか他にも在るのかは知りませんが、少なくともこの業界においては、パンク修理の出来ない自転車屋を思わせる“陶芸店”や、作ることにしか興味のない陶芸教室同様の“人気作家さん”も少なくないのが現状です。
「ものを買う」という行為は、他のものにも広く使える通貨に対する可能性の絞り込みであり、その者の日頃の思想と姿勢、延いては自らが関わる事象への覚悟の顕れでもあるわけです。
そのことを鑑みますと、金城博美さんに於きましては、売り手が「大丈夫か?」と本気で呆れるほど、とにかく興味を覚えたものを片っ端から買いもとめる光景を無数に目撃され、同じく呆れるほどの行動力と共にそれらが浪費ではなかったことの証は、時とともに氏の作品がどのような姿形をとっている場合にも顕著となっており、見ている側も他人事ながらも安心することができます。
当廊では三度目の個展となります。どうぞご高覧のほどお願い申し上げます。
ギャラリーラボ
– お知らせとお願い –
※ 図録掲載作品の別面の詳細画像などのご要望につきまして、 購入希望の方にお応えいたしております。尚、対応は会期3日目以降となり、本展では1月9日(月)より順次対応させていただきますが、店舗と図録によるご成約優先のため、その間にご要望作品が売約済みとなりました場合は対応をご容赦願います。