鈴木 大弓 展

鈴木 大弓 展

令和5年5月6日（土）～5月14日（日）

11:00～18:30　水曜定休

鈴木大弓在廊日　5/6（土）、7（日）

本展の鈴木大弓さんは、前回に引き続き「黒と信楽」です。
黒という釉薬は、その素材と焼成に対する反応性の繊細さから、良い表情を引き出すことにおいて全ての釉薬の中で最も難易度の高いものといえます。
以前からこの黒釉に強く惹かれ手掛け続ける鈴木さんの黒は、今回新たな工夫が加わっていることを見て取れます。
対する信楽は、様々なやきものの中でもとにかく特に「素材一発（この場合、陶土のことです）」で、これが良くなければ作陶にまつわる人為努力はほぼ無駄になるという性質のものであり、この条件さえ満たせば後はこれに随う造形を添える感覚が問われるのみです（ですが昨今、良い信楽を焼く作者さんがなかなか見当たらなくなっています）。
このように、作陶という立ち位置からすれば、事情を異にする二種ですが、いずれもそれが成功した場合、特に日本人の熱烈なやきもの愛好者にとって、とりわけ愛玩される類のものとなります。
このように、なかなか手強いテーマに果敢に挑む鈴木さんの現在をどうぞご高覧下さいませ。

– お知らせとお願い –

※　図録掲載作品の別面の詳細画像などのご要望につきまして、購入希望の方にお応えいたしております。尚、本展では5月8日（月）より順次対応させていただきますが、店舗と図録によるご成約優先のため、その間にご要望作品が売約済みとなりました場合は対応をご容赦願います。