松村　遷 展

松村 遷 展

令和6年4月6日(土)～4月14日(日)

11:00～18:30　水曜定休

松村遷在廊日　4/6（土）、7（日）

やきものの釉薬には、素地土によってとりわけ大きな変化をみせるものがありますが、松村さんの黄瀬戸も
胎土によって随分異なる表情を見せています。ひとくちに「黄瀬戸」といっても、毎回実にさまざまな展開を見ることができます。
黄瀬戸は志野同様、元来とても強靭な材質感を持つやきものです。繊細さや緻密さと、小綺麗さや脆弱さとが混同されがちの現代の傾向からか、「強く繊細な本来の黄瀬戸」がなかなか見られないものですが、松村さんの黄瀬戸からは“元祖”が備えていた強靭なテクスチャーを感じられます。
高校生の頃から「黄瀬戸ひと筋」の松村さんですが、窯のある益子本沼（もとぬま）の素材を使用することにより、古格を感じさせる独自の肌合いと作行きを産み出しています。
全作品の展開を黄瀬戸で統一するということは、それだけ多くのバリエーションが必要となるわけですが、黄瀬戸は明確に異なる種類を見る側に分別させるに向くやきものではありませんので、そのためには余程の熱意と意欲、気力と弛まぬ工夫を求められることとなります。
そのようなわけで、前例を見ない「黄瀬戸の専門家」である松村遷氏の現在をどうぞご高覧願います。

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– お知らせとお願い –

※　図録掲載作品の別面の詳細画像などのご要望につきまして、　購入希望の方にお応えいたしております。尚、対応は会期3日目以降となり、本展では4月8日（月）より順次対応させていただきますが、店舗と図録によるご成約優先のため、その間にご要望作品が売約済みとなりました場合は対応をご容赦願います。