丸田 宗彦 展

丸田 宗彦 展

令和6年6月22日(土)～6月30日(日)

11:00～18:30　水曜定休

丸田宗彦在廊日　6/22（土）、23（日）

丸田宗彦さんには、当廊がまだ今治市に在った頃からお世話になっています。
当時からその作風は感性の域に入り広く安定した定評を得ていましたが、作者本人はいつも何か足らない部分を模索し、一見してそれと判る作品も手に取れば毎回新しい試みと工夫が加えられているのを確認できます。
唐津のやきものは従来、その素材感の良さを活かした簡素な造形ゆえ、他のやきものに比べれば展開の自由度が多くはありません。造形を複雑化させれば素材感と相殺され、また素材の性質上無理のない形というものが絞り込まれ、さらに見た目と手取りとの調和が崩れると殊更に目立つのも特徴です。
手に取ってから、その良否が判別されるまでの時間が最短級のやきものだといえます。
そのような制約の中、作品発表の機会が多く愛好者に常に新鮮さを提供し続けるには、やはり研鑽以上の何かが必要なものです。
丸田作品は、現在の唐津において突出した材質感の良さを備えますが、時折見せる斬新な意匠もそれらを邪魔せず引き立てることを成功させているのは、おそらく日々の工夫以上に生来のものであると思われます。どうぞご高覧下さい。

※価格表を含む各画面はクリックにより拡大してご覧いただけます。

– お知らせとお願い –

※　図録掲載作品の別面の詳細画像などのご要望につきまして、　購入希望の方にお応えいたしております。尚、対応は会期3日目以降となり、本展では6月24日（月）より順次対応させていただきますが、店舗と図録によるご成約優先のため、その間にご要望作品が売約済みとなりました場合は対応をご容赦願います。