高島 聡平 展
令和6年11月23日(土)~12月1日(日)
11:00~18:30 水曜定休
- ごあいさつ -
備前 高島聡平さんの、当廊では最初の個展です。
高島さんは北海道出身で、デザインを学ぶ学生の頃やきものに出会い、土の焼き肌に種々様々な変化をみせる備前に惹かれ、やきもので生きて行くことを志したそうです。その際、やきものを生業にするのはそう簡単ではないと考え、美術教員免許と学芸員資格も取得したという話から準備周到さが伺えます。
縁あって伊勢崎淳氏の門下に入り四年半の修行後独立、現在33歳の高島さんは備前古陶の持つ良さを取り入れた独自の技法を素材から模索中とのことです。
備前に限らず、古陶磁の技法には正しい伝承がほぼ無い代わりに「現物」が豊富に遺されており、各自がそれらを観察し、仮説を立て考案する方法で実践を繰り返すより他にないのですが、高島さんの作品からは既にその独自の実践が“正しい”方向に向いている成果として顕われているように感じられます。
いかに瓢徳利が酒器好きには必須アイテムといえども、それが徳利中の大半を占める作品構成は「明らかにヘン」ですが、ご本人とその作品からは至って真面目かつ王道のやきものを目指す真摯な姿勢を見て取れ、こういったバランスを含め今後が大いに期待できる作者さんです。どうぞお手に取ってご高覧下さりますようお願い申し上げます。
※価格表を含む各画面はクリックにより拡大してご覧いただけます。
– お知らせとお願い –
※ 図録掲載作品の別面の詳細画像などのご要望につきまして、 購入希望の方にお応えいたしております。尚、対応は会期3日目以降となり、本展では11月25日(月)より順次対応させていただきますが、店舗と図録によるご成約優先のため、その間にご要望作品が売約済みとなりました場合は対応をご容赦願います。