通次廣展
令和7年6月7日(土)~6月15日(日)
11:00~18:30 水曜定休
やきもの店では初個展となった一昨年十一月より一年半ぶりの通次 廣展です。
通次さんのやきものは、ご覧の通り、李朝中期にこの国の茶人の注文により請来した「御本手」と呼ばれる茶陶が核となっています。
やきものの業界は、情報の飽和する現在においても相変わらず、「やきもの屋」「茶道具店」「食器の店」「百貨店」「骨董商」といった縦割り構造となった“分野”が存在し、それぞれに作者や顧客の嗜好も異なり、情報共有が少なく興味の対象が拡がり難いという残念な構造になっています。
そのようなわけで、京都の茶陶家に生まれた通次さんは、つい最近まで“茶道具分野”のベテラン作者であり、一般のやきもの好きが作品を眼にする機会が少なかった、ということが冒頭のような事態となる理由です。やきものに限りませんが、「魅力があるかそうでないか」が重要なことですので、見る側にとってはそれが基準すべてでも良いわけで、分野は本来不要なものです。
通次さんの御本手は、李朝のオリジナル、江戸後期の京都での一部写し以来といえる「魅力のある」やきものです。通常見落とされがちな細部も的確に押さえられています。
本展では、以前には多く世に出ていなかったこの作者の酒器も、前回展以上にたくさんあります。
茶陶好きの方も酒器好きの方も、やきもの好きの皆様は本展をどうぞお楽しみ下さい!
※価格表を含む各画面はクリックにより拡大してご覧いただけます。
– お知らせとお願い –
※ 図録掲載作品の別面の詳細画像などのご要望につきまして、 購入希望の方にお応えいたしております。尚、対応は会期3日目以降となり、本展では6月9日(月)より順次対応させていただきますが、店舗と図録によるご成約優先のため、その間にご要望作品が売約済みとなりました場合は対応をご容赦願います。