大西 雅文 展

大西雅文 展

令和7年11月8日(土)~11月16日(日)

11:00~18:30 水曜定休

- ごあいさつ -

やきものの産地が軒並み、かつての隆盛さを見る影のない近年において、丹波は商業的にたいへん成功している産地だといえます。
その一方で、丹波のやきものは平安末期より現在に至りますが、その流れに沿ってみた「丹波本来のやきもの」を探しに当地を訪れる者にとっては、その目的を達成するのが困難であることに於いて、関東における益子を連想させるものです。やきものに興味を持ち始めて間もない人々が現地をこまめに巡っても、“丹波のやきものの核”というものを見い出すのは難しいでしょう。
そのようなわけで、先述の「丹波本来のやきもの」を紹介しようとした場合も、これと同様のこととなります。
丹波立杭出身の大西雅文さんは、その後瀬戸で修行の後丹波に戻り、独自の造形や表現手法で広く支持されている作者ですが、「丹波本来のやきもの」を紹介する場合に不可欠な作者でもあります。
造形に丹波既存の手法を使わなくとも、そこにたしかに「丹波」が見られるのは稀少なことです。
「赤ドベ」という近世丹波の代表的な技法において第一人者だと思いますが、本人もたいへん思い入れの強いその赤ドベ作品には、単に「丹波」とだけ表記された作品名からも、氏の丹波本来のやきものに対する敬意が感じられるものです。
丹波のやきものの良さを内在させた、現代丹波で稀少な作品群をどうぞご高覧下さい。
 

※価格表を含む各画面はクリックにより拡大してご覧いただけます。






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