高橋 陽 展
令和7年7月26日(土)~8月3日(日)
11:00~18:30 水曜定休
- ごあいさつ -
今回の高橋 陽展は、天目、唐津山瀬が新たに加わり、斑唐津、鈞窯は釉が改良され、より古格を得ています。
このなかで特筆すべきは天目で、灰被(はいかつぎ)や禾目の天目を、やはり斑唐津と同様に近代では前人未到の質感と釉調を出すことに成功しています。曜変天目のように簡単に一般受けするものではなく、古来より天目好きが王道と見做す灰被や禾目を狙うところが、高橋陽らしい矜持と感銘を受けるものです。
これらの釉は焼成条件により、油滴、柿、曜変などに変化を見せますが、今回は油滴、柿、延いては柿色の油滴が現れたものもあり、そのヴァリエーションを楽しめます。
高橋さんの作品はいずれも、やきものの生命といえるテクスチャーが、近年見かける現代陶の中で傑出して優れているのですが何しろ、氏の狙い目が本人の意図の有無にかかわらず「玄人受けのど真ん中」なもので勢揃いするので、筋金入りのやきもの好き以外にどこまで理解されるかという、現代となればとても珍しい課題を抱えた稀少作者であることは間違いありません。
本展で取り上げた種々は、いずれも優れたやきものの特性の多くを内包した魅力を備えています。
高橋陽のやきものは、「筋金入りではない」と自認される方々にも、先ずはこの機会にぜひお手元に置いてみて頂きたいものと切望する次第です。
ギャラリーラボ
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