池西 剛 展

池西 剛 展

枯・寂・華

令和7年8月23日(土)~8月31日(日)

11:00~18:30 水曜定休

- ごあいさつ -

このたびの池西 剛展には「枯・寂・華」という副題が付いています。
それぞれ、近年の彩華シリーズの冒頭に付いている文字で、いずれも「時」との関係が深い言葉です。
華があってこそ枯れるということになり、人がそこに寂びを感じて佗ぶという心情が、古来この国の人々に大切にされていました。
池西さんがやきものに出会う以前のずいぶん若い頃、世阿弥の「花鏡」や「臨済録」を座右に置き、技術とその背景にある思想に影響を受けたことはその後所々諸々のことに応用されていて、やきものを焼くという行為もその中のひとつであるようです。
これまでずいぶん様々なやきものを手掛けてこられた池西さんですが、相手によって話す内容が変わっても話す自分は同じであるように、素材や状況によって姿形は異なっても、やっていることは全て同じということです。やきものは素材から始まって要因がいろいろ増えてゆくので、本人の役割りは交通整理なのだそうです。
池西さんが「陶芸」あるいは「陶芸家」や「作家」という言葉を使うのを、昔から一度もみたことがありませんので、生業の肩書を尋ねると「陶磁器製作者」ということです。どうして次々と新しいやきものが出て来るのかについても尋ねましたら、「先にやったことを次々と忘れるから」であり、この28年ほどはデータも取っていないとのことです。また、『自分で作った覚えがない感』のものと出来の良さとはどうやら比例するようなので、“やりがい”など全く無い(笑)ともおっしゃります。
今回もこれまでに誰も見たことのない、池西さんが「自分で作った感がない」やきものがいろいろ揃っていますよ! どうぞご覧になってみて下さい。

ギャラリーラボ   小野 銘子

それが何であろうが、今起こっていることの「元」は何であったか?ということは大切です。
自分が、ある日突然興味を持ったやきものの「元」を確認する作業が作陶だとすれば、その動機の「元」はやきものから離れたところに様々発見されるものです。
「やきものが語りかけてくる」ようになれば病院に直行する必要がありますので、接したやきものを読んで翻訳し、「元」と併せて編集する作業が自分にとって作陶というものであり、重ねてそこに「自分なりのもの」などの類を付け加える必要は感じません。ですが、その行程を人様に見せることが生業となれば、いかに「自己表現」というものに興味が無くとも結果としてそのようになってしまうので、その行為の元である自分というものも、単なる素材のひとつとして扱うよう認識しています。
素地を窯に入れて焼き終えるまでは確かに重責ですが、窯から出て来るものは“失敗作”以外はほとんど他人事のように感じられるものです。たまには、誰かが作って何処かで売っていれば買うかもしれないものも出ることはあるのですが、そういったものが手元に残ることもないので、やきもの好きの自分としてはつくづく因果な生業だと思っています。「元」を辿ればこれも仕方がないのでしょう。

池西 剛

 

※価格表を含む各画面はクリックにより拡大してご覧いただけます。



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– お知らせとお願い –

※ 図録掲載作品の別面の詳細画像などのご要望につきまして、 購入希望の方にお応えいたしております。尚、対応は会期3日目以降となり、本展では8月25日(月)より順次対応させていただきますが、店舗と図録によるご成約優先のため、その間にご要望作品が売約済みとなりました場合は対応をご容赦願います。