【閲覧上のご注意!】※閲覧前に必ずお読みください。
このコーナー「やきものの常識は疑え!」は、やきものギャラリーおよび美術館の企画、または関連書籍や陶芸作家の言動や作品、あるいは、現代社会において楽しく充実した生活を送るすべを心得ておられ、現在この国は民主主義であると何の疑念も抱かずに受容されている方にとって、必要なことは何一つ書かれていません。閲覧により不快感、吐き気、嘔吐、食欲不振、めまい、ご家族への八つ当たり等の症状があらわれた場合、ただちに閲覧を中止し、当方ではなく医師・薬剤師・唎き酒師・祈禱師などにご相談下さい。乳幼児、小児にこれを読んで聞かせる場合はご家庭の教育方針への抵触にご注意下さい。また、本稿を閲覧しながらの自動車及び機械類の運転操作はしない下さい。

35. これをやってはいけません

 

やきものを見る際、少なくともやきものに関わる者であれば絶対にやってはならないことがあります。

何でしょうか?

叩いて音を聞く。古物業者が仕入の際、目にみえにくいヒビ割れを確認する際に使う荒業ですが(そんなことをせずともプロならば「撫ぜる」だけでわかるのですが、アホなタレント業者がテレビで一般化してしまいましたので、けっこう平然となさる方を現在でもやはり見かけます)、これはまず論外ですので設問にもなりませんが、「運が良ければ」実害は被らずに済むかもしれません。

片手でつまみあげる。これもやはり絶対にやめておいた方がよい行為ですが、やはり運が良ければ実害は被りません。

ネックレスを掛けたまま見る。時計や指輪もできれば外しておいた方が良いものですが、それらに較べてもネックレスは危険度が格段に高いものです。

 

さてここからが本番です。上記の例はほんの前座でした。

 

ほぼ確実に被害が発生する触り方、というものがあります。

これを、業者(ベテランさんを含む)、作者(同)、コレクター(同)を問わず、こちらの眼前で平然と何の躊躇もなく遂行される方々が、野生化したアライグマの数よりたくさんいるのです。

さて何でしょう?

 

「何だこんなもの!」と言って床に叩きつける・・・・のであれば、ひょっとするとそのやきものにも非があるのかもしれません。しかし、そのやきものに何の罪も無くとも(殺人事件などの際の「何の罪もない人が・・・」という確証のない無責任な断定などとはわけが違います)確実に実害を被る所業があるのです。

 

皆様、おわかりでしょうか?

 

そのやきものを、置いた状態のままその場で回す愚行のことです。横への移動も同じです。

これによって確実に卓や台に傷をつけ、場合によっては高台をも損傷させることになります。

そこに置かれているやきものの、たとえば「向う正面」を見る場合、必ず!その場から少しでも上に浮かせて方向転換しなければなりません。「なければならない」のです。

絶対にそれが置かれている面と接触した状態で移動させてはなりません。テーブル、展示台、盆、畳など、いずれの上においてもでも同様です。

不思議なことですが、こういう輩に限って常日ごろ、「このやきものの底はザラザラしているからテーブルを傷つける、高台畳付はよく擦って手入れしなければならない!」などと、これまた平然とおっしゃるのです。(ちなみに高台畳付は決して擦りすぎてはいけません。高台の景色を損ねることとなり、古陶磁の場合だと価値が半減します)

いかに高台畳付きが滑らかであろうとも、畳付きに釉が掛かっていようが、その場でもれなく台や机に、丸や線をヘタに描いたような傷がしっかりと刻まれます。また古いやきものや砂高台などの場合、高台が欠けたり砂が取れてしまったりすることがあります。

 

繰り返してすみませんが・・・・・・・・・・・・・・・・・・やきものを手に取って見るときは、絶対に卓上に触れた状態のまま、回したり横に擦らせたりしてはいけません!!!

この程度のことは、「教えられて初めて解かる」といった類いのことではないのです。

やきものに関する知識や経験もまったく関係ありません。クソガキにでもわかることです。

 

こういう輩が「おさむらいさん」に「このふとどきものめが!」と叩き斬られても、テレビでは「何の罪も無い人が、わけのわからない言葉を発する奇抜な服装の男にいきなり切りつけられました」と報じられるのでしょう。

 

虚しいことですね。